余韻を残して別れる夜


マイケル・コンラッドベルリンスクール学長と
奥さまヘルガさんの12日間の結婚記念旅行の最後の夜。
幸運なことに時間を取っていただき
晩ご飯を一緒に食べることになった。
同居人が月一度の東京コピーライターズストリート収録日。
「ええぃ、みんなで合流しちゃおう」と、
役者のSちゃん、Jくん、ミキサーのMさんの三人を
同居人に誘ってもらった。



僕たちの懐でもご馳走できる銀座8丁目の中華H、
ナイトキャップにバーTにお連れした。
Jくんは小学生のときアメリカに滞在していた。
近頃使わなくなった英語をフル回転して
7人の会話を盛り上げてくれた。
翌日のフライトに響かぬよう早めにいったんお開きにして、
僕が代表でホテルPまで送っていった。
目の前が皇居、日比谷公園というロケーションにある。



こうした出会いは一期一会である。
「ああ、あのとき時間を惜しまず、
もう少しだけ付き合っておけばよかった」と後悔しても遅い。
もちろんお互い無理をする必要はないが、
余韻を残して別れることができればそれが一番よい。
いい夜だった。