「中村誠の資生堂ー美人を創る」@資生堂ギャラリー


中村誠資生堂ー美人を創る」を
資生堂ギャラリーに見に行く。
2013年6月2日に逝去した中村の資生堂での仕事を
未公開資料を交え公開する試み。
こうした展示を企画実施できるのが資生堂の実力だ。


戦後、売る物が揃わなかったとき、
日本国民を励まそうと原節子を起用してポスターを貼り出した。
それを見て感激した中村が
資生堂で仕事をしたいと自分を売り込んだ。



広告界はいま、DDBが生んだ創造性のフォーミュラ「アート&コピー」を
「アート、コピー、コード」に進化させようとしている。
コードが世界を変えていることに異論はないが、
だからと言ってアート、コピーの技術が不要になった訳ではない。


コードで創造性を更新しようとしている若手が
中村のアートディレクションからも学ぶことを望みたい。
企業を、ブランドをビジュアライズする試みは、
コーディング以前になかったのではないからだ。



  (資生堂ギャラリー並びの店「ラージマハール」でランチ)


銀座資生堂ギャラリーで6月29日まで開催。
月曜休み。入場無料。
平日土曜11時から19時まで。
日曜11時から18時まで。


(文中敬称略)