Azzurraでシチリアを味わう


古くからの友人Mさんが声をかけてくれて
イタリア居酒屋「Azzurra」にやってきた。
店の名前の通り、内装にはイタリアのブルーを使っている。
レストランを経営するご夫妻は2週間のシチリア研修旅行
(愉しみながらレストランを回り味の研究をする旅)を終えて
商売を再開したところだ。



シチリア土産のサラミ(3種)、チーズ(2種)を
前菜にいただく。うん、うまいね。
奥さんが生きるか死ぬかの大病をし、そこから生還し、
海外の旅に出かけるまで健康が回復した。
ご主人はそのことがなによりうれしい。



他の客が引き上げた後で、
ご主人は僕らのテーブルに椅子を持ってきて一緒に飲み始めた。
久しぶりのグラッパだね。
この店は30年間ランチをやらないことで、コンディションを保ってきた。
ランチをやれば無論経営は楽になるが、
働く人の負担が増えるし、それでは愉しくないのだと言う。
やせ我慢が店や人の風格を創り出す。



Mさんやご主人との雑談が愉しく、
気づけば5時間も居座ってしまった。
奥さんは台風の低気圧の影響か、少し体調が悪くなりかけ、
早めに自宅に引き上げた。
外に出ると雨は降っていたがさほどでもない。