モントリオールの蜂蜜


出社してみると受付に見知った顔が見えた。
近寄って挨拶したのはモントリオールの同僚Rである。
Rはフランス系カナダ人のチーフ・クリエーティブ・オフィサー、
つまりクリエーティブ部門のトップである。
東京で開催されるグローバル・ミーティングに出席するため
ストラテジストの同僚とやってきた。



Rが経営している会社はとても素敵で、
プールはあるし、養蜂もしている。
つい最近社員みんなで収穫したばかりの
2014年の蜂蜜をお土産にくれた。
社名の入った小さなボトルに入っている。
3月に会ったときRに2013年産をもらったから、
二年続きの二瓶が我が家のコレクションになった。



Rの会社には9月からクリエーティブの若者を派遣している。
僕が仲間たちと3年前に始めた
「グローバル・キャップ・プロジェクト」だ。
単なる研修ではない。
現地の仲間たちと、現地の仕事に取り組む。


世界各地のオフィスに
これまで18人の若者(20代後半から30代前半)を派遣してきた。
3ヶ月という限られた期間だがみな視野を広げて帰ってくる。
若者を送り、みなさんに面倒を見てもらうことで
Rと僕の絆も深まる訳なのだ。