60代のペースを創り出す


正社員で働いていた36年間、
毎年20日間(+2日間の連続休暇)いただける年休を
全部消化したことは一度もなかった。
自分の忙しさを自慢する訳でなく、
サービス業である広告クリエーティブの仕事は
基本的にクライアントの要望に時間を合わせる必要がある。



個人で頑張るだけでなく、チームワークが要求される。
大小の問題が日々勃発して、解決に猶予を与えられることが少ない。
その上、好きな仕事で自分やチームにもこだわりがあり、
適当なところでO.K.は出せない。
社はむしろ休暇を取ることを奨励しているが、
チームの中心で働く社員ほど年休を取れないのが現実だ。



昨年12月シニア契約社員になって
中心でなく周縁で働くことになり、時間はより貴重になった。
制度も改善され、一時間単位の時間給を取ることも可能になった。
もちろん、制度としての権利と
それぞれの職場で同僚たちを助け、同僚たちに助けられる関係構築の
両方があって年休取得が容易になる。



本日は年休をいただいた。
3時間ほどはメールの受発信など仕事がらみの時間もあった。
自分の60代のペースを、
同僚たち、日々の仕事との関係を更新しながら
創り出してみたいと思う。