斎藤酒場に顔を出す


一週間の終わりはここで締めたいなぁ、
と思って久々に顔を出した。
埼京線十条の名店「斎藤酒場」。
これからの季節は入り口のガラス戸を開けて、
扇風機を回してくれるのが心地いい。


女性ご主人はじめおばちゃんたちの顔ぶれも
そう変わってはいない。
酒やつまみを10円、20円ほど値上げしたのが貼り紙で分かるが
相変わらず慎ましいものだ。
元は酒屋の経営だから醸造元と直接契約して仕入れるのだろう、
いまでも清酒1合170円で出す。



コストパフォーマンスなどという言葉が意地汚く思うくらい
良心的そのものの商売を昭和3年から続けている。
箸置きの小皿とともに南京豆二粒が付く。
サッポロビール赤星。玉露入り緑茶割り
ポテトサラダ。セット(カレーコロッケ、串カツ)。
これで勘定は1,310円だものね。
寄り道の分の電車賃を払っても釣りがくる。


昭和の空間でしばらくボンヤリして
一時間少々で切り上げる。
今年後半はもう少し顔を出そう。