おしゃべりは知の生産のため


きょうのスクラップブックから。
讀賣新聞2017年6月24日朝刊。



日曜版「名言巡礼」
森毅の随筆「京都のおしゃべり文化」(2000)の一節。
「討論は知の消費であり、おしゃべりは知の生産のため」


   近くに1930年(昭和5年)開店の「進々堂」がある。
   大勢で囲める大テーブルの店。
   森は随筆「京都のおしゃべり文化」で
   同店など何軒かを挙げ、記した。
   「昔の学生は、いつも喫茶店でおしゃべりをしていた。
   おしゃべりというのは、討論や用談ではない。
   討論は知の消費であり、おしゃべりは知の生産のため」



キャンパスを封鎖していた学生活動家たちとも
討論でなくおしゃべりができた森一刀斎ならではの名言。
京大に合格し教養学部で一刀斎の講義を直に聴けたのが
嬉しかったことを思い出す。
大テーブルの進々堂も懐かしいなぁ。


wikipedia:森毅
(文中敬称略)