メルカリで現金販売、初の逮捕


スクラップブックから
朝日新聞2017年11月16日夕刊
社会面で目にとまった見出しがありました。



   メルカリで現金販売 逮捕
   千葉など3府県警 出資法違反容疑


現金販売で逮捕?
メルカリで?
見出しだけでは意味がよく分かりません。
翌日の同紙11月17日朝刊に
図解入りで続報・解説が掲載されました。



朝日新聞11月17日朝刊より。続報は図解入り)


   メルカリで現金販売 初の逮捕
   法定金利超え 上乗せの疑い


   フリーマーケットアプリ「メルカリ」で
   額面以上の価格で現金を販売したとして、
   秋田、千葉、京都の3府県警はそれぞれ16日、
   男女計4人を出資法違反(超高金利など)の疑いで逮捕した。
   メルカリでの現金販売をめぐる逮捕は全国初。
   借金返済などですぐに現金が必要な人たちに
   販売されたとみられるという。
   (略)


   秋田県警によると、
   購入者は、メルカリの出品者と売買契約を結び、
   支払い方法を携帯電話やクレジットカードなどから選択。
   決済代行会社からの支払い通知がアプリ運営会社を通して
   出品者に伝わり、購入者に現金が発送された。


   購入者の実際の支払いは
   携帯電話の利用料金などの決済時で、
   支払いを遅らせることができるため、
   すぐに現金が必要な人らが購入したとみられる。
   (略)


   メルカリ社は4月下旬から
   現金の出品を禁じている。
   だが、警察によると、容疑者らは
   「旧1万円札」や「銀貨」となどとして
   出品していたという。


なるほど、携帯電話やクレジットカードの
支払い通知と決済の「時差」を利用した犯罪だったんですね。
しかも「通知」や「決済」は
コンピュータが自動で即座に処理します。
人間が気づき、犯罪が発覚する確率はどうしても低くなりますね。



朝日新聞11月16日夕刊より)


借金を望む人。そこにつけ込んで金儲けを企む人。
お互いにそこそこデジタルリテラシーがなければ成立しない
今風の犯罪です。
知恵があれば、反作用で悪知恵が生まれるのは世の常ですね。
フリーマーケットで現金を販売する発想が
今回の犯罪の盲点、手口の新しさでした。



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