柚木麻子『早稲女(わせじょ)、女、男』(祥伝社、2012)


柚木麻子作品が気に入って次々と読んでいる。
立教大学日本女子大学学習院大学慶應義塾大学
青山学院大学早稲田大学
東京6私立大学女子学生6名が短編6作の主人公。
それぞれの校歌歌詞の一節が表題になっている。
柚木麻子『早稲女(わせじょ)、女、男』(祥伝社、2012)を読む。


早稲女、女、男

早稲女、女、男


恋愛、友情、就職、仕事、余暇。
現代のキャンパスライフを覗き見したような感覚だ。
小道具の仕立ては変わっていても、
学生たちが考え、葛藤することに
自分たちの頃とさほど変わりはないんだなぁと思う。
もしかすると、日本がバブル経済期に入る前と終わった後の
共通点があるのかもしれない。



早稲田大学の女子学生を
「早稲女(わせじょ)」と呼ぶのは知らなかった。
柚木自身は立教大学文学部フランス文学部卒。
初出『Feel Love』(祥伝社、2010-12)
6作目「仰ぐは同じき 理想の光」のみ書き下ろし


早稲女、女、男 (祥伝社文庫)

早稲女、女、男 (祥伝社文庫)

(文庫版も出ている)