松岡正剛『千夜千冊ー本から本へ』(角川ソフィア文庫、2018)


初出ウェブ版、再編集全7巻に続き、
文庫での再々編集、松岡正剛「千夜千冊エディション」が面白い。
今年5月に立ち上がったシリーズ一冊目
『本から本へ』(角川ソフィア文庫、2018)を読む。



「追伸 本は交際である」から引用する。


   本とは、人類の歴史文化のなかで
   最高無二の知的情報体となってきた柔らかいパッケージである。
   この連中とはひたすら交際するのが一番だ。
   ぼくはそのための取説(とりせつ)
   (取扱い説明書)を綴ってみたかった。


   いささかぼくが得意とする編集格闘技に
   片寄っているかもしれないが、
   それなりに愉(たの)しみ勝手も使い勝手も
   あるのではないかとおもう。
                         (p.380)


本書の章立ては以下の通り。


   前口上
   第一章 世界読書の快楽
   第二章 書架の森
   第三章 読みかた指南
   第四章 ビブリオゲーム
   追伸  本は交際である


本書では全26冊の「千夜千冊」を取り上げた。
「千夜千冊エディション」は松岡ワールド初心者(僕もそうです)でも
すっと入り込めるような、親切な構成で組み立てられている。
毎月一冊発行予定なので、今後のラインナップも愉しみだ。
(いつか『千夜千冊』全8巻(特別巻1巻含む)を手に入れたい!)


松岡正剛千夜千冊

松岡正剛千夜千冊


間近に全8巻を購入した人はいませんでしたが、
p-nixさんのブログ「学び、そして考える」で発見。
購入時の写真2点を引用させてもらいます。
しかし、迫力あるね!



(森永チョイスビスケットの箱と比較すると巨大さが分かる)


版元求龍堂によれば、
2006年の刊行以来既に2,000セット売れているとのことです。
全8巻定価102,600円!