クリッピングから
讀賣新聞2022年4月4日朝刊
テレビ欄コラム「試写室」
<新> 阿佐ヶ谷アパートメント(NHK=後 11.00)
本作で目を引くのは、セットの概念を超えて、
室内が見える2階建てアパート=写真=を
スタジオ内に立てたことだろう。
進行役となる大家は阿佐ヶ谷姉妹。
お笑い芸人、女優、パラリンピアン、マージャン店従業員など
多彩な住人と、「おばさんっぽさ」などについてトークする。
(略)
演出の効果はほかにも。
カメラが寄ると通常のテレビ番組だが、
引いてみると舞台のように見える仕掛けなのだ。
ゆるい深夜番組かと思いきや、
なかなか、とがったことをやっている。
(星野誠)
「阿佐ヶ谷アパートメント」は
2021年6月、11月に単発番組として放送。
4月から全12話としてシリーズ化された。
このアパートメントの原案は
阿佐ヶ谷姉妹の著書『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』
(幻冬舎文庫、2020/単行本:幻冬舎、2018)にある。
ミホさんの文章から引用する。
ひそかな夢は、今住んでいるアパートを姉妹で買い取って、
母や独り者の友達とみんなで住むこと。
でもみんな集まっちゃうと近すぎて面倒かな?
私はひとりっ子だから相続する人いないから大丈夫だわ、
その前にアパート買える位お金貯まらなそう。
貯まらないか〜困ったわ〜などと
明け方に、コタツに半分入りながら、
とりとめなく考えたりしております。
(p.104)
住人全員で見ているテレビ番組に
弾き語り芸人としてタブレット純が毎回出るのもうれしいな。