先週一週間は仕事が立て込んでいて
新聞を開く気になれなかった。
散歩&買い物がてら、近所のK図書館に寄る。
バックナンバーを読みに来た。
きょうのスクラップブックから。
毎日新聞2017年5月14日朝刊。
「今週の本棚」(編集長:池澤夏樹)から。
持田叙子が荒木田隆子『子どもの本のよあけ—瀬田貞二伝』
(2017、福音館書店)を取り上げている。
- 作者: 荒木田隆子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2017/01/15
- メディア: 単行本
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死んだ人についてお話するのは大切なことだと思う。
話の中でその人は暖まり、生き返り、
私たちの記憶となる。歴史がつながる。
(中略)
「戦争は大人たちのバクチ」
「だが負いめは子どもたちが受ける」と痛感した。
全てをがまんさせられてきた子どもに、
最高に楽しいものを上げたかった。
かくて子ども文化にかかわる。
戦後日本に絵本を興隆する第一人者となる。
さいしょの大仕事は、
一九五〇年代に刊行された
平凡社の『児童百科事典』全二四巻を企画し編集したこと。
一流の画家と学者、作家と技術者を動員し、
図版や絵や写真をゆたかに入れ、
採算度外視で夢の花園のような事典をつくった。
今は絶版の幻の事典を
本書はこまやかに調べ、回想する。
(サイト「平凡社のこれまで」より引用)
持田の評を読み、僕は荒木田の本、
瀬田編集の『児童百科事典』を手に取りたくなった。
wikipedia:瀬田貞二
(文中敬称略)