日本が好きで嫌い

yukionakayama2007-09-23















三連休の中日、Gさんとご飯を食べることにした。
Gさんは95年以来の友人であり仕事仲間である。
ベラルーシ出身の祖先を持つアメリカ人。
映像の演出家でありプロデューサーだ。
この夏、僕がベルリンに行っていた頃、
Gさんはロサンゼルス、サンフランシスコ、デトロイトをまわり、
アムステルダムで6週間アパートメントを借りて
仕事をしていた。日本の猛暑は風の便りで聞いていた。
Gさんはいつもアイデアにあふれ実行力もある。
日本にも長く住み、日本を愛しているが、
同時に日本のいやな面、弱点に
憤ったり、がっかりしたりしている。
日本と日本人に対してアンビバレントな感情を持っている。
例えば、日本の組織が悪い意味で官僚的になりやすいこと。
物事がたらい回しになり、誰も決断したがらない点を
Gさんは挙げる。なるほど、日々、よく実感しているな。
日本を20年近く観察してきて
私たちの英語力がちっともあがらないことにも
がっかりしている。
英語力がないために、せっかくの日本の良さ、
日本人の才能が生かされていないと主張するのだ。
耳が痛いが、Gさんのように日本を愛し批判もしてくれる
外国人の存在がこれからの私たちに大切だ。
代田橋の寿司屋G、三軒茶屋のバーCをはしごして
会話は深夜まで続いた。きょうは秋分の日。