身体の芯を養う食事

ひいきにしている静岡・清水の魚屋から
トロ箱でカツオが届く。
同居人に頼んで漬けにしてもらう。
戻りカツオと違って
この季節のカツオは脂があっさりしている。
豆ごはんを炊き、
ほどよくしみた漬けに
おろししょうがと刻みネギをのせていただく。
うまいもんだねぇ。
アメリカ人が
血のしたたるステーキにかぶりつくように
ワシらはこうしてカツオの漬けを楽しむ。
そんな感じだね。
いつも通う駅前のスーパーマーケットS屋で
店員と話しこんでいるおっさんがいた。
「この頃のジャガイモは
 30分も煮るとカタチがなくなる。
 弱火で5時間くらい煮ても
 しっかりしているジャガイモがあると
 ビーフシチューにうまいんだけどなぁ」
とのたまう。
リュックをしょったこのおっさん、
うまいものを知っている。
買い出しに工夫をこらし、
自分で調理して素材のよしあしを確かめる。
味覚を楽しませるだけでなく、
身体の芯を養ってくれる食事。
そうした一食一食を積み重ねることができたら
僕には理想に思える。
明日からミュンヘンに出張だ。
北京のトランジットが少々難儀だがやむを得まい。
4月末から6月末までは白アスパラの旬の季節。
バイエルンのビールとはなんとも相性がいいんです。
ドイツ人の初夏の楽しみを
ちょいとおすそ分けしてもらってきます。
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写真は本文とはまったく関係ないが、
いまだなぁ、と感じた一枚。
近所のガソリンスタンドで。