酢橘を絞る秋ごはん


我が家は徳島のNさんのところから
毎年スダチを買っている。
天候不順やらなんやらで生育が心配であった。
しかも、Nさんは他に仕事を持っていて
その仕事と並行してスダチを育てている。
したがって人手がいつも不足する。


そうこう心配しているうちに、
ご覧の通り、今年もりっぱなすだちが届いた。
秘湯会も5坪とはいえ野菜を育てているので、
Nさんのスダチ便りがわがことのように嬉しい。



あったかいご飯にちりめんじゃこを山盛りにのせ、
半分に切ったスダチをたっぷりめに絞る。
かけすぎないように気をつけ醤油をかける。
スダチちりめんごはんを食べていると、
今年も日本に秋が来たんだなぁとしみじみ思う。


丹波の松茸も、豊漁のサンマも無論味わい深いが、
こうした一膳は外食で食べるのは案外むつかしい。
したがって、我が家の食卓の秋なのである。
スダチ酢橘と書く。
カボスと間違われるたびに、内心ちょっとムッとする。