小そうじと宇都宮餃子


友人のTさんが率先して
我が家の煤払いをやってくれることになった。
有難いことである。
一日で一年分の汚れをきれいにするのは無理なので、
我が家では「大そうじ」でなく「小そうじ」と称して
何度かに分割して家の中をきれいにしていく。
煤払いは「小そうじ」の一日目に位置づける。



三人で役割を分担して「小そうじ」を進めていると、
普段はとても手を付けられないような場所にも取り組むことができる。
それはちょうど普段使っていなかった筋肉を使ってみたり、
もみほぐしてみたりする行為に似ている。
やるまではおっくうな代わりに
思い切ってやってみると案外気持ちいい!




「小そうじ」が終わったら小宴会。
今夜のメインディッシュは宇都宮みんみんの水餃子、
カニと野菜のスープである。
同居人が宇都宮に旅行し、彼の街での餃子熱が伝染し、
宇都宮の誇る名店から餃子を取り寄せることになったのだ。
タネはあっさりとくどくなく、皮がまたうまい。
それなりに片付いた部屋で水餃子の宴が続くのだった。