第13回メディア芸術祭作品展、始まる

きょうから六本木の新国立美術館で始まった
第13回文化庁メディア芸術祭受賞作品展に行ってきた。
1時間半ほどしかなかったから、
ひとわたりザッと目を通しただけ。
できれば会期中にもういっぺん時間をとって
不足分を追加で観たいと思っている。



きょう印象に残ったのは以下の3作品。
メディア芸術祭サイトに行けばどんな作品か見ることができる。


  David BOWEN/growth modeling device(アート部門大賞)
  生えてくる玉ねぎの芽を人工的に再現する不思議な装置。


  Lawrence MALSTAF/Nemo Observatorium
  (アート部門優秀賞)
  密閉空間に入って椅子に座り雪荒らしのような風景を
  体験できる装置。


  川瀬浩介/ベアリング・グロッケンII
  (アート部門審査委員会推薦作品)
  コンピュータ制御されたベアリングの玉が次々と鉄琴に落ちて
  メロディーを奏でる装置。



いずれの装置作品も
こちらのイマジネーションに挑戦してくるアートである。
マンガ、アニメーション、短編フィルムにも観るべき作品があるだろうが、
なんせ限られた時間では観られる作品の数にも限界がある。



おもちゃ箱をひっくり返したような賑わいの会場の雰囲気が
僕は大好きだ。
国立新美術館での展示は3回目だが、
この建築とメディアアートは実に相性がいいように思う。
設計は黒川紀章。傑作である。



このフェスティバルの予算くらいは
どんなに財政が苦しくても削らないように
民主党政権にお願いしておく。
目先の生活のことばかり見ていては、将来の飛躍の芽を摘む。


2月14日まで開催。入場無料。
10時−18時(金曜日は20時まで)。


(文中敬称略)