3D、銭湯、串カツの金曜日


夕刻、六本木ヒルズで始まったソニーのイベント
dot parkに出かける。
水口哲也さんの3D映像「元気ロケッツ」を観る。
水口さんはベルリンスクール東京モジュールの講師を
勤めてくださったことがある。




60代とおぼしきおばさまたちまでが混じる観客と
リモート操作で色が変わるボールを振りかざしながら楽しむ。
きょうは、ソニーGoogle TV参加を発表したので、
なんとなく、make.believeを感じることができた。



  (「辛」の文字を背中にしょって
    火災現場に向かう消防自動車みたいだね)


金曜日。
しばらくさぼっていた銭湯お遍路へ。
東急世田谷線に乗って世田谷駅で降りる。
世田谷18番・天狗湯におじゃまする。
銭湯情報誌「1010(せんとう、と読む」最新号で
紹介されている銭湯で、
昨年6月リニューアル・オープン。
足湯があるのが珍しい。



風呂上がり、なんとも愉しそうににぎわっている店に入る。
串カツ田中」である。
訳あって揚げ物は極力控えているのだが、
その町、その町のにぎわいの中にひとりで飛び込んでみるのが
僕の銭湯お遍路である。通り過ぎる訳にはいくまい。



  (ドラム缶に生中290円のペンキ文字。
   ビールケースに座布団の椅子。
   ホッピーの文字が入った提灯が風に踊る)


黒ホッピー、ポテトサラダ、串揚げを数本頼んで、
〆は「田中」名物・かすうどん。
僕は天かすをのせたたぬきうどんを想像していたが、
肉とおぼろ昆布がのっていた。うまいネ。
牛の背脂で小腸をカリカリに揚げたものを
大阪では「かす」と呼ぶらしい。
串カツ田中」は大阪串カツの店なのである。


5人の従業員のみなさんが、
キビキビ働いているのが実に気持ちいい。
店長らしき人は元ボクサーのような風貌だ。



ひとりが「生中、串、注文いただきましたぁ〜」と声に出すと、
全員で「ありがとうございまぁ〜す!」。
串を揚げているスタッフまで声を揃える。
それがちっとも嫌みじゃなく、
リズムのよさ、チームワークのよさを感じる。
マニュアルで復唱してるんじゃないからだろうね。


その証拠にお客さんたちは実に楽しそうに
飲みかつ食らい、おしゃべりしている。
おおお、みんな、生きてるなぁ〜。
一所懸命働いて、週末がやってきて、うれしいなぁ〜
と全身で表現している感じだ。



僕たちもひとつやってみるかな。
「新聞広告、注文いただきましたぁ〜」、
「ありがとうございまぁ〜す!」(全員で)。