それでも、牛と生きていく


口蹄疫と闘う宮崎の、全国の、
畜産に関わるみなさんたちのために
僕たちができることはないか。
そんな思いから始まり、クライアントに企画を提案し、
ひとつの新聞広告ができあがりました。
7月28日、29日の読売新聞に掲載しました。
僕の同僚たちがやった仕事です。
「デジタルノート」に再掲載します。



(キャッチフレーズ)


それでも、牛と生きていく。


(ボディコピー)


闘いがはじまったのは、4月。
それは、長く厳しいものになりました。
わが子のように慈しんだ、牛たちのいのちが失われていく。
全国のともに牛と生きる仲間の営みを
守るためとはいえ、それはつらい決断でした。


それでも、歯をくいしばって、
宮崎の、全国の、牛と生きる人々がひとつになって
見えない敵、口蹄疫と闘ってきました。
さらには、畜産、酪農に関わる人々が、
昼夜を問わず懸命に、この闘いを支えてきました。



しかし、本当の闘いは、これからです。
あの牛舎に再び、牛たちが戻ってくる。
あたりまえに牛と生きる日々が帰ってくる。
その日まで、そしてその先も、
長く厳しい闘いは、つづくのです。


それでも、牛と生きていく。
その意志が、希望が、決して挫けないように。
私たちJAグループは、これからも、
全力で支えていきます。


一日も早く、また、牛と生きる日々を。
全農


全農は、牛乳、乳製品の消費拡大に取り組んでいます。



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幸いなことに掲載直後から
Twitterで共感や連帯のメッセージが書き込まれました。
「生きるという字に牛が入ってるのか」
と指摘してくれた方もいました。
新聞広告が本来持っているジャーナリスティックな機能・価値を
再確認できたことをうれしく思います。


口蹄疫との闘いは
イギリス、台湾などの事例を見るまでもなく、
10年戦争です。
非常事態宣言が解除されても、
ウィルスとの闘いは果てしなく続きます。



畜産・酪農を職業とする人たちのために
広告コミュニケーションを生業とする僕たちに
もっとできることはないか。
仲間たちと考えてみます。