カスタマイズ魚久弁当

土曜の昼食は近所の魚屋「魚久」の弁当を買いに行く。
出かける寸前までグズグズしていたら、
すっかりお昼どきになってしまった。
僕の前に並ぶ兄ちゃんが20ヶくらいの弁当を
それぞれの注文者の好みに合わせて細かく発注している。
まずい、きょうは魚久弁当、売り切れか?



「ごはん蒸らすのにちょっと時間がかかるから、後で届けるよ」
「魚久」のお姉さんがおつかいの兄ちゃんに話している。
後ろで待っていた僕に気をつかってくれたのかもしれない。
よかった〜。
二人分の弁当を確保するのも容易なことじゃない。



同居人は決まって鮭弁当、鶏の唐揚げ一つ付き。
僕はひつまぶしごはんに、小ホタテの串焼き、揚げ茄子(別注)を
弁当にしてもらった。これは、メニューには載ってない。
目の前に並んでいるご飯とおかずから直観で頼んでみたのだ。
こうしたわがままをきいてもらえるのは
小さな小さな幸せである。



そう言えば、兄ちゃんも「社長刺身弁当」とか注文してたな。
そんなメニューは魚久にはないから、
兄ちゃんの働く会社の社長の好みで作ってもらう
カスタマイズ刺身弁当ではなかろうか。