角打ちで飲んでいこう


台風4号の影響で
秘湯会公式行事・高尾山ビアマウント巡礼を延期することになった。
残念ながら、今年は二度目の延期だ。初めてのことである。
気を取り直してウォーキングに出かける。



いつもの川沿いコースから足を伸ばし小田急線K駅まで歩く。
以前気になっていたリカーショップSの立ち飲みコーナーに寄ってみる。
この店では6月に「角(かく)打ち」が復活したのだ。
「角打ち」とは酒屋の一角を立ち飲みにして
酒を飲ませ、店の乾き物、缶詰をつまみに出すサービスを言う。
そもそもは北九州地区で生まれた言葉である。



ご近所の常連や一見の客(小生含む)が
入れ替わり立ち替わり10人ほど。
高校野球のテレビ中継を眺めながら
みなさん思い思いのひとときを過ごす。


仕事帰り、夕食の買い物前に冷えたビールを一杯という女性。
暑中見舞いのハガキを出しがてら
帰りがけに白ワインを一杯という年配の女性もいらっしゃる。
生活にとけこんだ様子はスペインのバルのようでもあるな。



僕は角ハイボール純米酒(福井の花垣)、ズブロッカソーダ
おつまみは、かっぱえびせん(小)、6Pチーズ、魚肉ソーセージ。
一杯ごとに精算する。勘定は全部で1,000円いったか、どうか。


各社の中瓶ビールを
冷凍庫で凍らせたグラスと一緒に出してくれて300円なんだから、
これはもう酒屋の社会貢献と言っていいでしょう。



わざわざ外に行かなくたって自分ンちで飲みゃあいいもんだけど、
こうして角打ちで他人と一緒になって飲むのも楽しい。
世の中不況になったおかげか角打ちが復活して、
知らない同士の会話が生まれるなら、
不景気もそうそう悪いことばかりでもないな。


僕の夏休みはまだまだ続く。
猛暑の中、働いているみなさんには申し訳ないですが、まだ休むぞ。
秋冬を乗り切る力をたくわえておくのじゃ。