クレスタ賞最終審査


ニューヨークに本部があるクレスタ賞の審査員を引き受けている。
カンヌなどに比べればさほど有名ではないが
広告界で権威があったクリオ賞スタッフが引き継いだ国際広告賞だ。
堅実な成果を出してきている。
毎年世界十数都市で予備審査を実施し、
そこで選ばれたショートリストを最終審査する。
僕は最終審査チームの一員、グランド・ジュリーなのである。



数年前から審査はすべてオンラインになった。
事務局長の顔も知らないし、他の審査員と一緒に審査することはない。
チームリストにインド、イスラエルの友人の名前を見かける。



便利になったようだが、動画のダウンロードに結構時間がかかる。
ダウンロードしている間に他の仕事を並行して進め、
完了すると採点する、の繰り返し。
世界不況とは言え、光る広告作品にときおり出会えるのが
審査の収穫であり、報酬だ。
なんとか六割ほど終えて、後は来週に回す。



せっかくのTGIF
(Thank God, It's Friday=やれやれ、ようやく金曜日だぜ)なので、
久々に地元の「立ちのみ竜馬」に寄る。
二年前に初めて「竜馬」に寄ったとき、
立ちのみのルールを僕に教えてくれた若者ショーヘーの姿が今日もない。
二三ヶ月前に寄ったときも見かけなかったので気になる。


秋田生まれ・クマちゃんに尋ねる。
ショーヘーは首の後ろの動脈瘤が破裂して4月から入院中。
目下、リハビリ中なのだった。
酒の飲み過ぎとかではなく、もともと持病があったらしい。
重たい気持ちで酒を飲む。