イッセー尾形とワークショップ


原宿クエストホールへ
イッセー尾形のこれからの生活2010 in 夏のクエスト」を見にいく。
どうして20年以上もイッセーさんの舞台を見続けているのか
自分でも理由が分からない。
脳からアルファ波が出るせいか、
幕間になんとも眠たくなるのもいつも同じだ。
この場にいること自体が気持ちいいのかもしれない。



きょうの演し物は以下の8本。すべて新作。
タイトルは僕が備忘録代わりにつけたもので正式タイトルではない。


    1. 進路に悩む女子高生
    2. サメ待ちサーファー
    3. むち打ち女
    4. 北海道から来た男
    5. からむ教授
    6. 鎌を持つ老人
    7. 天草五郎(第四部)
    8. ビアガーデンで唄う男



きょうは第二部のワークショップも覗いていった。
イッセーさんが6年前から日本各地に一週間滞在して作っていった
イッセー尾形とフツーの人々」の集大成版。
中学高校の先生、新聞記者、社長が出演する
即興のエチュードである。
森田オフィス社長・森田清子さんに誘われ、
木戸銭千円を払って居残ることにした。



先生たちが学校という社会で
どんなやっかいな問題に日々悩まされているか、
台詞のはしばしから想像できて苦笑した。
どの方が先生で、どの方が新聞記者なのか、
勝手に想像しながら舞台を見るのはなかなか愉快であった。



素人は偶然には強いが、
その偶然を再現しようとするととたんに弱くなる。
イッセーさんのプロフェッショナルな舞台との差は
もちろん歴然としている。
それでも損をしたと思わなかったのはどうしてなんだろう?
中途で席を立つこともなく、最後まで見てしまった。


荒削りのワークショップを見る時間を確保するのは、
実は自分の気持ちにゆとりを取り戻すことでもあるようだ。
出演したみなさん、ご苦労さまでした。