ゴールドラッシュ


昨日に続いて、ad tech: tokyo二日目に出席する。
インタラクティブを中心とした広告会議である。
海外からも大勢ゲストスピーカーを招待している。
今年は7,000人の参加者というから
一時期のカンヌ国際広告祭の規模である。



金の匂いがするところに人は集まる。
時代の波に乗りたい野心と、
自分だけ乗り遅れてはいけない恐怖が
ad techにこれだけ集まるドライブになっているのか。


帰りのメトロで僕が敬愛するFさんと一緒になった。
FさんはH社制作局長。業界きっての知性派である。
さぞ忙しい日々を過ごしているだろうに、
昨日も今日もちゃんと時間を作ってひとりで来ている。



  「ゴールドラッシュだね。
   西部と同じでいかがわしい人もいっぱいいて。
   だから、僕らも来てるんだもんね」
  「さとなおさんのセッションはよかったね」
  「モノをちゃんと作っている人たちの話は
   やっぱり分かりやすい」


  「従来のクリエーティブの人たちは
   あんまり来ていないね。
   世界がまだ分かれているのかな」
  「夜はTCC(東京コピーライターズクラブ)の授賞式と
   パーティだね」
  「まったく別の顔ぶれが集まることになるんだろうね。
   両方出る人はまだ少数派だからね。
   じゃ、僕はここで。また話しましょう」



たった二駅分の時間だったが、
すばやく意見を交換する。
コンファランスに出席した後は聴きっぱなしじゃなく、
Fさんのような人と会話するとグッと理解が深まる。


僕も来週火曜日にある場所でセッションをやるので
ad tech: tokyoでの成果と考察を内容に追加してみたい。
人に話すことで自分の考えが深まることがあるからね。
Fさんの言葉をヒントに
この週末、もう少し考えてみるかな。