晩秋のアスリートたち


晩秋です。
冬の入り口ギリギリまで来たこの季節。
空気がヒンヤリしてきて、
でも、まだ寒くて仕方ないというほどでもない。
この緊張感、透明感が僕は大好きです。



今週は月曜日にお休みをもらったので実働三日。
それでも一週間の仕事を終えた気分は格別です。
身も心も確かに疲れているのですが、
どこかで仕事をスッポリ忘れて帰りましょう。



渋谷の老舗、大衆立呑酒場「富士屋本店」。
地下のカウンターにやってくるのは三度目です。
九割方は男性客。
女将筆頭に5人のスタッフが5、60人の客の注文をさばき、
さらに次々やってくる客を空いているスペースに振り分けます。
さながら一級アスリートのパフォーマンスを見物しているようで、
自分が日々やっているトラブル処理も
これに比べたらまだまだ、などとひとり感慨にふけります。
一度現場を見たらいい。本当に見事なんだよ。



自分のカウンターに千円札を二枚置き、
店員さんたちの動き、呼吸を見計らって注文。
常連はこのタイミングが実に素晴らしく、
客としての技術が高い。舞台の見巧者ですな。
「富士屋本店」グラウンドで一時間少々酒場浴していると、
なんだかエネルギーをもらえた気がするんですね。



フル回転しているからこそ、
9時でオーダーストップ、ゲームセット。
終わり方もいさぎいいよねぇ。
これぞ、ドラッカーも納得のタイムマネジメント


ひとり呑み-大衆酒場の楽しみ

ひとり呑み-大衆酒場の楽しみ