「鈴傳」地下で「貴」を選ぶ


四ッ谷の角打ち「鈴傳」で一杯いただいた後、
地下冷蔵室を初めて覗く。
鈴傳」では一階の冷蔵庫だけでなく、
地下に各地の酒が保管されている。
飲兵衛だったらちょっとたまらない宝庫なのである。



角打ちでは「満寿泉」「清泉」「腰古井」「南」などの定番ほか
十種類ほどの銘柄を飲ませる。
ときどき数種を入れ替えてくれるのが愉しい。
地下には名前も知らない銘柄、
名前くらいは知っているがまだ飲んだことのない銘柄がずらり並んでいる。
鈴傳」は嘉永3年(1850年)創業、東京が誇る老舗酒屋なのである。



さんざん迷って、長州の純米酒「貴(たか)」四合瓶二種を求めた。
二本で税込み2,363円。お買い得と言ってよかろう。
まだまだ肌寒い夜もあるので、燗酒にしてもよいかなぁと考えたのだ。
「貴」二本ぶらさげて、家路に向かう。
今宵もだいぶん冷え込んでいる。