「こなから」で本を読む

「こなから」という言葉がある。
意味は半分の半分。「小半」とも書く。
一升の半分の半分は二合半。
こなから、つまり二合半くらいで愉しんでいれば、
酒は決してあなたに復讐したりせず、百薬の長でいてくれる。



今週は秘湯会の定例がお休みなので、
ひとりで我が家居酒屋「とらのや」を開業する。
湯豆腐、トマト塩昆布、下足唐揚げ、本マグロ赤身ぶつ切り。
鈴傳」で買ってきた長州の純米酒「貴」60を
ミニかんすけでつけて飲む。



昼は暖かくても、日が落ちると気温が下がってくる。
週末に入る前に選んだ本を読みながら、ちびりちびりやる。
合間にビッグコミック、モーニングも欠かさない。
両誌には見逃せない連載マンガが多いのだ。
二合のんだらご飯にする。
残しておいたマグロで漬けご飯。
焼き海苔をちぎってのせる。



「こなから」でやる分には本も読めるし、
翌朝にも残らない。
もう少し飲めるかなぁ、というあたりでやめておくのが、
心身にはなかなかよろしい。
自分勝手な飲み方なので、相手がいるときはこうはいかない。


75年前、1936年(昭和11年)のきょう、
二・二六事件