安政2年創業「枡久」の角打ち


一日の仕事を終える。
19時までまだ15分ある。
会社をダッシュで出て京橋に向かう。
久しぶりに「枡久(ますきゅう)」の角打ちだ。
「枡久」は安政2年(1855)に開店した老舗酒屋。
創業156年ですね。



ゆったりめのスペースに半袖ワイシャツの男たちが集まる。
めいめい冷蔵庫から好きな飲み物を出し、
陳列棚からおつまみを選んで店中央カウンターのおかみに持っていく。
例えば480円なら「ヨンパチ」、
590円なら「ゴーキュー」の符丁でおかみが勘定してくれる。


角打ちだから17時に始まり20時に閉店。
時間を過ぎてグダグダ残る客はいない。
老舗だけあって客筋がいいのだ。
イカをかじったりしながらビールや冷酒をやるのが実に愉しい。
とりあえず仕事のことは忘れちまうのだ。
Let me call it a day.