岩瀬大輔『ネットで生保を売ろう!』(2011)


岩瀬大輔『ネットで生保を売ろう!』を読む。
副題は「'76生まれ、ライフネット生命を立ち上げる」。
ハーバードビジネススクールを抜群の成績で卒業した岩瀬が、
ブログ「ハーバード留学記」を書いたことがきっかけで
あすかアセットマネジメントCEO谷家衛に出会う。
谷家の紹介でさらに元日本生命出口治明に出会い、
自分でもまったく予想していなかった
ネット生保立ち上げに出口とともに勝負することになる。


ネットで生保を売ろう!

ネットで生保を売ろう!


起業とは連続する物語であることを本書で知った。
そうした事業に投資することで物語を実現させる
谷家のようなファンドマネジャーがいることも知った。
ただただ利益を追求するだけで、
そのためなら他人を不幸に陥れようが、
社会の格差が広がろうが厭わない。
ファンドにはそんなイメージを持っていた。
(いまでも持っている)



谷家も岩瀬も出口も少数派なのかもしれない。
きっとそうだろう。
政府だけでは達成できない、
世の中を少しでも良くする起業に活きるなら
金を持つのも悪いことではないと思った。



(文中敬称略)