ひとりと一匹のフィードバック


土曜日には駅向こうの魚屋「魚卯」を覗く。
スーパーマーケットに入った魚屋とは異なる、
直に店のおじさんおばさんと話して選ぶ愉しさがある。
山陰浜田でとれたカレイの一夜干しが
実にうまそうな顔をしていた。
2枚で780円。



顔なじみのおじさんが
「最後の1枚付けるから800円で持ってきな」と言う。
「よし、もらった!」。
この呼吸は残念ながらスーパーマーケットでは
味わえませんな。



案の定、魚にうるさい同居人が「うまいね」と食べる。
同居人の食事に興味津々の胡留が
お裾分けをもらって食べる。
ひとりと一匹が喜んで食べれば、
きょうの買い物は合格という訳だ。
実にわかりやすいフィードバックである。
feedは「餌付けする」という意味だから、
この場合、実に適切な用語であるように僕は思う。