猛暑の夏、知恵を絞る


毎月ひとつかふたつは
クリエーティブ・セッションを頼まれる。
社との契約の業務範囲内である限り
自分がやれることであれば引き受ける。



僕は原則としてセッションの使い回しはしない。
長く使える大きなアイデアを見つけたと思ったときでも
毎回事例を入れ替え、相手によって原稿を書き換える。
そのためには少なくとも実施時間の10倍の準備が必要になる。
60分のセッションなら10時間だ。



だから毎日のように講義・講演をする先生たちが
どうやって講義ノート・講演原稿を準備するのか不思議なのだ。
一年分の講義、例えば90分40週をもし新作でやるなら、
僕の場合、600時間の準備が必要だ。
一日10時間仕事をして丸二ヶ月準備にかかることになる。
いまは並行して取り組んでいる仕事もあるので
毎月ひとつかふたつの新作セッションで精一杯だ。



8月は釜山、銀座で国籍、職業、年齢のまったく異なるみなさんと
クリエーティブ・セッションを実施する予定だ。
真夏日猛暑日が続いているから、
冷房の効いた社のデスクで事例を見直し、知恵を絞っている。