酒の図書館「唐木屋のなか」に寄る


金曜日である。
一週間分(月曜は年休だったから実質4日間)の仕事を終えたら、
さぁ、図書館へ行こう。
と言ってもきょうは本の図書館に行くのではない。
酒の図書館である。



東急世田谷線に乗ってN駅で降りると、
その図書館はある。
「唐木屋のなか」である。
会員制角打ち。
なんでもふとどきな客がいたために
免許証などで身元が分かる会員制に切り替えた。
別段、敷居は高くない。会費も要らない。



酒の保存に適した温度、照度を保つため、
ひんやりして、ほの暗い。
要は酒蔵におじゃまして酒を愉しむのだ。
胎内高原シトラスヴァイツェン生ビールという新顔がいた。
1パイント(900円)注文する。


ふむむ、フルーツの香り。なるほどシトラス
ご主人があちらこちらの酒蔵、ブルワリーと
ネットワークを持っている。
どうしてここでこれが飲めるのかな、
と不思議に思う酒がいつもある。


胎内高原という不思議な名は初め誤字と思ったが、
確かに新潟に存在する。
地ビールにはさほどうまくないものも多いが、
これは面白い。
ドイツからブラウマイスターを招聘して
醸造し完成したビールだ。
新宿ベルクとはまた異なるアプローチのセレクションだ。




二杯目は小左衛門超活性にごりを一合頼む(600円)。
冬の酒と認識していたから
8月のこの時期に飲めるのが意外だ。
「唐木屋のなか」は食べ物持ち込みも許されている。
僕は柿ピー小袋(40円)、
菊正宗おつまみシリーズ・ピリ辛イカ(200円)など
店に置いてあるありあわせのつまみで飲む。
お腹をいっぱいにする場所ではないのだ。



二杯で切り上げ、
再び東急世田谷線に乗って家路につく。
終着駅S駅構内・吉野家で仕上げて帰るか。
地味ですが、僕はこんな金曜日の晩の過ごし方が気に入ってます。
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