空の上にプロがいる


きょうのJALフライトアテンドの方は
「仕事ができるな」という女性だった。
気配りが一級であるだけでなく声がいい。笑顔がいい。
なにより食べること、飲むことの楽しさが
自然に伝わってくるのだ。



飛行機の旅では飲むこと、食べることが
なにより楽しみになる。
和食で赤ワインを頼む人には
コート・ド・ボーヌを薦め、
牛肉を取った僕にはボルドーが正解だった。
自分でも事前に味見していないと
こうは説得力がないだろうという一言が添えられる。



薦められたボルドーが本当においしくて
お代わりするときにこの方に御礼を言った。
返事がよかった。


  「うらやましいです。
   私が飲めるのは……夜8時くらいかな…」


居酒屋のおかみか、小さなレストランの女主人が
りっぱに勤まるだろうと思った。
まだ仕事が慣れていない様子のタイ人同僚を
きちんとフォローする姿も見ていて気持ちよかった。


現場の人たちが頑張っている姿が
なにより企業ブランドを支えていると僕は思う。
客が手応えを一番感じるのはこうした「営業」なんだから。
がんばれ、JAL