また一軒、書店が消えた


自分もAmazon.co.jpを頻繁に利用しているから
批判も何も言えないが、また一軒書店が街から消えた。
霞ヶ関が近いせいもあるのか、
特徴ある書棚を持っていた田村町書房。
配達専門書店に変わると貼り紙に書いてあった。



人間は利便性には勝てない。
デジタルエコノミーはより利便性の高い方向に社会を向かわせ、
道中で利便性の低いサービスを理由を問わず滅ぼす。
歴史の変化は情け容赦ないものだ。
デジタル書店の利便性には恩恵を受けつつも、
街の書店で紙の本に触れる悦びを僕は失いたくない。



僕の取れる選択は、
たとえときに不便でも
自分が使う書籍購入費の一定部分を街で使うことだ。
身銭を実際使う以上に、
自分の意見を表明する方法は、なかなか思いつかない。
もちろん微力だが、無力ではなかろう。
微力が集まれば力になることもありうる時代だ。