齋藤秀三郎/中村捷(訳述)『実用英文典』(2015/原著1899)、買いました!


A図書館から借りてきた
齋藤秀三郎/中村捷(訳述)『実用英文典』を読み始める。 
予想していた以上に素晴らしい教科書/参考書だ。


実用英文典

実用英文典


中村が「はじめに」で書いている。


   いまから百年以上も前に出版された本書を
   現代に蘇らせるように私を突き動かした要因は、
   圧倒的な迫力で迫ってくる、
   日本人の手になる極めて優れた研究を、
   このまま埋もれさせてしまうのは、
   英語学研究者の良心に反するという気持ちにほかならない。


原著 "Practical English Grammar" 全4巻(1,056頁)を
773頁に完訳したのが本書である。
(多量の練習問題は紙面の都合上、すべて割愛)。
難解な例文には訳文を付し、
古い用法には古用法と明示。
中村が専門とする現代言語学の視点から解説を加え、
現代に蘇らせた。


   大学院生時代に仙台の古書店で書架の最下段に埃を被って
   横たわっている初版本の四巻を見つけたときの感激は
   いまでも忘れることができない。


     (本書「Practical English Grammarについて」から
      中村の文章を引用)


本書の特徴のひとつは「前置詞」である。
第三巻の半分強に当たる156頁と
第四巻の本文全体85頁の合計241頁が当てられている。
全体の31.2%が「前置詞」の解説なのである。



2015年6月に出版されたばかりで
まだ安価な古書は市場に出回っていない。
宣伝・PRに金はかけられないだろうから
初版部数も限られているはずだ。
新刊税込7,992円。
手に入れたいが、いい値段だ。


以前、社が福利厚生の一環で
オンライン・ショッピング・サイトの5,000ポイントをくれた。
シニア契約社員も恩恵を被った。
サイトを検索するとブックショップBOOKFANがあって
電子書籍、紙書籍を扱っている。
このポイントにすべて換えた。
その残りが3,380円相当ある。
今回の購入で100ポイントの割引も付く。


   7,992-3,380-100=4,512


4,512円の臨時出費は痛いが、
こうした本は手元に置いて勉強することに価値がある。
買ってしまいました!
勉強するぞ〜


(文中敬称略)