岩波文庫創刊90年記念『私の三冊』(非売品、2017)


週に一度は通う近所のK図書館で見つけて
ザッと通読はした。
でも、やっぱり手元に置いてゆっくり読みたいナと思って
勤め先周辺の2軒の中型書店に行ったが置いてない。


きょう帰宅途上のブックファースト新宿店まで足を運んで
店員さんに尋ねて探してもらったけど既に品切れ。
5月発行だからもう二ヶ月過ぎちゃったもんな。無理もない。
ないとなると、余計欲しくなるのが人間。



(本店を訪れたのは何年ぶりでしょう?)


ままよ、一駅近く歩くけど
紀伊國屋書店新宿本店を覗いてみよう。
レジで女性店員さんにまたも尋ねる。
「ああ、私の三冊というやつですね」
あ、それそれ、残ってたか、うれしいよ。
さすが紀伊國屋、書店員さんがちゃんと勉強してるんだね。
岩波文庫創刊90年記念「図書」特別増刊号
『私の三冊』(非売品)を手に入れた。



客の導線から少し外れた棚に隠れてたから、
残っていたのかもしれないな。
「心に残る岩波文庫三冊を選び、短評を書いてください」
岩波文庫編集部がアンケートを送ったところ、
228通の回答があった。
回答すべてを96頁(うち索引11頁)にまとめた小冊子なのだ。



(さて、僕がきょう購入した2冊は何でしょう? 小計1,674円也。
集英社文庫ナツイチ限定・よまにゃリバーシブルブックカバーももらったよ)


読書人ならヨダレが出そうなブックガイド、
しかもフェア開催中の書店に行けば無料でもらえる。
これだけもらって何も買わずに帰るのもなんだなぁと思って、
こんなときのために貯めている資金で文庫2冊購入。
あ、気づいたら集英社文庫新潮文庫だった。
岩波文庫さん、ごめんね。



(100円購入ごとに1ポイント=1円として使える。デザインが可愛い)


親切に教えてくれた店員さんから直接購入して、
紀伊國屋書店のポイントカードも作ってもらった。
ここはBergにも近い。
買ったばかりの本を持って、ビール片手に拾い読み……
きょうは平日だから寄らないけどね。


同居人と仲良く健康に暮らし、
創意工夫で旨いものを(できれば安く)食べて、
ときどき酒を飲み、
猫たちと暮らして、
たまには文庫本を二三冊ばかり買い、
年に二回くらいは山の湯にぼんやりつかることができたら……


あ、いま、全部、できてるじゃないか!
それだけで人生の幸福を
すべて味わっているような気がしてきたよ。



(ご覧の228人のみなさんが3冊ずつ短評を添えて紹介)


そうそう、紀伊國屋新宿本店には
この小冊子、目分量でまだ十数冊残っていましたぜ。
本の虫でまだ入手していない方、
新宿に行く用事を無理にでも作って一冊ご入手なされ。
次の100周年まではあと10年待つことになりますぜ。



小冊子発行と同時に、「私の好きな岩波文庫90」フェア実施中。
品切、絶版を除き、小冊子で紹介された文庫90点・100冊が勢揃い。
9月末までに3冊買うと、全員に「木のしおり」くれます。
ひとつ、欲しいな……
ああ、やっぱり僕は、本の虫。