スクラップブックから。
朝日新聞2017年9月16日朝刊
最後の仕事を終えた土星探査機カッシーニ
米航空宇宙局(NASA)の土星探査機カッシーニが15日、
土星の大気に突入して、燃え尽きた。
打ち上げから20年、
これまで土星を294周し、45万枚以上の写真を撮影した。
衛星エンケラドスに生命が存在できることを示唆する
データなども送ってきたが、その使命を終えた。
(中略)
通信が途絶える直前まで大気の成分のデータを地球に送り、
時速12万キロ以上で落下して消滅した。
(ワシントン=香取啓介)
遙か土星まで旅して20年働き、
自ら大気に突入して消滅する姿を想像すると、
これ以上の孤独はないように思える。
探査機は感情を持たないはずなのに。
さよなら、カッシーニ。
土星での20年間の君の仕事を、
僕の命と意識の続く限り記憶しておくよ。