全編前置詞、"Practical English Grammar" 第4巻


先日入手した Hidesaburo Saito "Practical English Grammar"
(興文社、1898-99)を読み始める。
全4巻のうち、本書の特徴がもっとも出ている
Prepositions(前置詞)を取り上げた第4巻から勉強し始めた。



200頁すべてが前置詞。
復刊された『実用英文典』(開拓社、2015)では割愛された
Exerciseが思いの外、役立つ(解答は付いていない)。
この文ではどの前置詞が最適か、
自分でも分かっていたようで分かっていない場面が次々出てくる。
学習者のツボを押さえた、よく考えられたExerciseだ。
一部注釈を除き、すべて英語で書かれているのも勉強になる。


実用英文典

実用英文典


不確かな点は『実用英文典』で確認して読み進めている。
大部分の英文は現在でもそのまま通用する。
言葉の古い使い方はそれを了解しさえすれば知識になる。
19世紀、20世紀初めの英文を読むときに必要となる。


明治大正の英語達人がどれほどの高みまで到達していたのか、
想像するだけで気が遠くなる。
立身出世、西洋文化吸収のために
真剣勝負で英語を学んでいた日本人が
この時代に一定の割合でいたことも分かる。
平成の僕たちも負けてはいられませんね。