クリッピングから
讀賣新聞2023年2月6日朝刊
イワナが「あくび」 泳ぎ出す直前
(北海道大学プレスリリースより引用)
泳ぎ出す直前のイワナが、
あくびのような口を開ける動きをすることを、
北海道大の研究チームが確認した。
人間などのあくびには、意識を覚醒させ、
行動を活発化させる作用があるとされる。
チームは、えら呼吸の魚類もあくびに似た動きをきっかけに、
次の行動に移る可能性があると指摘している。
成果をまとめた論文が、
日本動物行動学会の学術誌(オンライン版)で発表された。
研究を主導したのは北大大学院水産科学院の
博士後期課程3年の山田寛之さん(27)。
多くのイワナが動き出す直前に口を開けることに気づき、調べた。
発表によると、チームはイワナの稚魚41匹を1匹ずつ水槽に入れ、
それぞれ10分間録画して観察した。
その結果、23匹が計48回、口を開けていた。
このうち32回は稚魚が水槽の底で静止している時に確認され、
とくに泳ぎ出す直前に集中していた。
(略)