ヒレカツ丼と国際広告賞審査

yukionakayama2007-09-04

夏休みをしっかり取った分、
休み明けから仕事が山積みになっている。
今夜はある国際広告賞の審査を
すませておく必要がある。
もう何年間か続けて頼まれている仕事だ。
審査の〆切は明日。
ニューヨーク時間だから、
ギリギリもう一日くらいは大丈夫だろう。
けれど明日に延ばしたときに限って
なにか事件が起きたり、
誰かの相談事が飛び込んだりして時間がなくなるものだ。
覚悟を決めて、一階まで夜食を買いに行く。
今夜はヒレカツ丼に、もずくのスープ。
デスクで食事をすませて一点一点の審査に集中する。
二百数十点の予選通過作品から
10点満点で8点以上つけた作品が11あった。
審査は孤独だけれど、
いい作品に出会うと疲れを忘れるから不思議だ。
反対にいかにも広告賞を狙ったあざとい作品には
関心を持てなくなった。
どんなアイデアもその商品やテーマに
見る人の気持ちを向ける力がなくてはなんの意味もない。
欲がなければアイデアは見つからないが、
欲が表現に残ればアイデアはかえってうっとうしい。
何年やっても難しいね。