設計図を持たないこと

きょうはベルリンスクールの
セッションでクラスを代表して
スタジオジブリ鈴木敏夫さんに
インタビューさせていただいた。
「宮さんはラストシーンを考えずに
 ディテールから入っていく。
 それは江戸時代の大名屋敷が
 設計図を持たないことにも通じている」。
鈴木さんの慧眼がとても刺激的だった。
ハリウッド式の起承転結のある脚本、
予算立て、キャラクターごとに担当アニメーターを
立てる方式などとは、
宮崎さん、鈴木さんの方法は
根本的に違うのだった。
西欧的思考・論理・方法とは異なるものから
国や世代を越えて大勢の人たちを楽しませる作品が
生まれるのは日本人の僕から見てもとても面白いことだ。