秘湯会二日目、立寄り温泉を訪れる旅。
今回は「愛」の町、南魚沼市六日町にやってきた。
NHK大河ドラマ『天地人』の主人公、直江兼続公生誕の地であり、
地元では「愛・天地人博」を開催中。
全国あちらこちらから来た観光バスが停車して、
入り口ではそれなりの行列を作っている。
この地域は、いままさに「愛」一色なのだ。
「愛」の町での立寄り温泉、第一湯。
六日町郵便局隣りの中央共同浴場
(写真上、郵便集配車の奥に見える建物)。
町の人たちが日々つかりにやってくる温泉が
秘湯会が行ってみたい立寄り温泉なのだ。
(外観からは普通の銭湯に見える)
詰めて入っても四人がせいぜいの小さな浴槽だが、
そこは南魚沼、湯量が豊富。
入浴料は250円。
毎日来るなら2,500円で11枚の入浴券がお得である。
なにも加えず循環させない正真正銘の源泉。
六日町のみなさんは家計を痛めず、
小銭で温泉を日々の暮らしに取り入れることができる。
六日町の中心街からクルマで5分くらい行ったところに、
山岳荘がある。観光では、まずやってこない宿である。
温泉好きのみなさんがブログに書きとめている温泉なのだ。
秘湯会は二日目の立寄り二湯目をここに決めた。
もちろん源泉掛け流し、湯量が豊富なことこの上ない。
鉢巻きをしめた、ちょっと耳の遠いバァちゃんが、
僕たちが東京から来たことを知ると、
「ゆっくり入っていきな」と声をかけてくれた。
このバァちゃん、大友克洋の漫画に出てきそうなキャラクターだ。
心ゆくまでつかって、お一人様、400円。
東京の銭湯より安い。
この湯の窓からは、こんな風景が広がっている。
どうです、命の洗濯にはもってこいの日和でしょう。