脱兎の如く、ワインの森へ

週に一日くらいは仕事を早めに切り上げて、
不思議の国のアリス」の白ウサギの如く
脱兎の勢いでカーヴ・ド・リラックスの止まり木へ。
なんせ、このカウンターバー、
19時ラストオーダー、
19時30分には終了してしまう。



有料試飲バーと銘打つだけあって、
毎週厳選したワインを
店で販売するボトルの値段を基準にグラス売りしてくれるから
僕は気に入っているのだ。


ああ、急いで会社を出てきたのに、
閉店まであと30分しかない。



まずは白ワイン。北海道の産である。
酸味があって口当たりが爽やかで、
きょうみたいにジトジト雨降りの日には気が晴れる。


  月浦ワイン ミュラートゥルガウ 2007 
  グラス100ml 500円


続いて赤ワイン。イタリアを選んでみた。
木の実の味が混ざっているような、複雑な味。


  パオロ カーリ マンドラゴーラ ヴィットリアフラッパート 2006 
  グラス100ml 400円



有料試飲バーだけあって
メニューにはそれぞれのワインの特性が、
老眼ではつらいほど細かい字でぎっしり書いてある。
ワインのうんちくに気持ちを傾けていくと、
不思議に浮き世の憂さを忘れる。それがなによりだね。


それぞれのワインのディテールに興味のある向きは、
カーヴ・ド・リラックスのホームページへどうぞ。



  (畑で育った秘湯会キュウリ)


一日、クタクタになるまで働いた後、
こうしてワインの森に彷徨うのは実に楽しい。
飲み比べているうちに少しずつワインの世界が見えてくる。
大人の遊びであり、休息のひとときである。
30分じゃ、ちょっと遊び足りないけどね。


ポケット・ワイン・ブック 第8版 (ハヤカワ・ワインブック)

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