『スタッズ・ターケル自伝』
(金原端人・築地誠子・野沢佳織共訳)を読む。
- 作者: スタッズ・ターケル,金原瑞人・築地誠子・野沢佳織共訳
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 単行本
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ターケルは『「よい戦争」』でピュリッツァー賞受賞。
市井の人たちをインタビューし著作にまとめる
オーラル・ヒストリー(口述の歴史)をもっとも得意とする。
村上春樹も『アンダーグラウンド』を著す際に
ターケルの仕事に影響を受けたと書いている。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/02/03
- メディア: 文庫
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スタッズ・ターケルの生きた100年は
アメリカメディア史の100年である。
僕はアメリカに対して愛憎半ばの感情を持つ。
それだけにターケルの本を読みながら、
アメリカに対する愛情の半分を思い出したかった。
ターケルはこの本で大恐慌が人々に、あるいは自分に
どう影響を与えたか、繰り返し繰り返し語っている。
2年前のリーマン・ブラザーズ破綻から始まった世界不況は
本質的にはなにも解決がついていない。
歯に衣着せぬジャーナリストの洞察、言葉は
僕たちが生きる時代にも風化していないと僕は思う。