立ち飲み、ほろ酔い、酒場浴


お酒を飲んでいてほろ酔いの状態が一番愉しいなぁ
と思いながらもついつい飲み過ぎてしまうのが常でした。
この頃、立ち飲みにこり始めて、こんな文章に出会いました。


ひとり呑み-大衆酒場の楽しみ

ひとり呑み-大衆酒場の楽しみ


   ひとり酒場で酒を飲む。簡単そうでいて、
   いざ実行しようとすると二の足を踏んでしまいます。
   (中略)
   あるとき「そうか、何もしなければいいんだ」という、
   あたり前のような簡単なことに気がついた。
   まさに温泉につかるのと同じで、
   どっぷりと酒場の雰囲気につかればいいのです。


   (浜田信郎『ひとり呑み 大衆酒場の楽しみ』(pp.2-3)


東京飲み歩き手帳

東京飲み歩き手帳


著者の浜田さんは造船所のエンジニア。
プロの物書きではありません。
ブログ「居酒屋礼賛」で自分の酒場体験を克明に記し、
それが人気を呼び、何冊もの著書になりました。


浜田さんが名づけた「酒場浴」。
なるほど温泉好き、銭湯好きの僕がはまるのは
無理もなかったと妙に納得してしまったのです。
浜田さんが本書で薦めている、
ときおりの一時間か一時間半ほどの酒場浴。
僕もようやくほろ酔いを愉しめるようになりました。