東日本巨大地震、発生


地震の影響で電車がすべて止まり、
道路も大渋滞。バスは満員、タクシーは拾えない。
帰れる人から帰るようにとの会社の指示があり、
留守番の猫が心配で、18時定時に退社した。
家まで4時間。
徒歩で家まで帰ったのは社会人生活33年で無論初めてだ。




大勢の人たちと歩くのは
先日の東京マラソンさながら東京ウォーキングであった。
甲州街道に入ると、
疲れた歩行者のために無料で温かいお茶を出してくれたり、
トイレを使わせてくれる人たちがいた。
帰宅困難者」(新語ですね)のために、
学校や会社が仮眠スペースを提供してくれたことを帰宅後知った。
日本の「民間力」「生活者力」は底力があるぞ、と心強く思った。



22時過ぎに帰宅し、中を点検したが、
本、ビデオ、CDの類が崩れ落ちたくらいで
食器類、ガラス類も無事だった。
被害は少ないのかなと思って二階の寝室を覗いたとき、
テレビが布団の上に落ちているのを見てゾッとした。
猫が寝ていればつぶれていただろうし、
同居人が寝ている深夜だったら怪我をしたのは間違いなかろう。



テレビやウェブのニュースを見ているうちに、
徐々に「東日本巨大地震」の被害の全貌が明らかになってきた。
4時間かけて帰宅したくらいは
ピクニックのようなものだと思えるくらい、
宮城を中心とした被災地の被害は甚大だった。
原子力発電所の故障、爆発が続き、
日本全体が危機に陥ったことを知った。


地震発生直後からベルリン、チューリッヒ、ニューヨーク、
上海、エルサレムの友人たちから安否を気づかうメールと、
援助の申し出があった。
パリから友人二組が東京に到着したのもきょうだった。
ホテルにすら電話が通じなかったが、
深夜にメールが届き無事を知った。
友人は冷静沈着に記録を残し、
彼の海外の友人たちに自分の体験を発信していた。


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被災地のみなさまに心より哀悼の意を表します。
節電、義援金など、自分にできることから行動したいと思います。
この天災、危機を乗り越えていくために
日本や世界の人たちとのチームワークを創りあげる好機に変えることを
これからの生きる希望にしていきたいと思います。