「復興市場」で買い物をした


世の中には頭のいい人がいるものである。
いや、頭のいい人なら結構数はいるに違いない。
頭のよさを世のため人のために活かすところが素敵だ。
できたばかりの「復興市場」で買い物をした。
「復興市場」とは一言で言うと、
復興途上の被災地の方が必要とする物を
復興途上の被災地の店舗で買い、お届けする仕組みである。



    (陸前高田市「高田鋸刃物店」仮店舗)



 

    (陸前高田市立第一中学校)


例えば僕の買い物はこうである。
陸前高田市立第一中学校は
これから夏に向かって勢いよく生える雑草を刈る
草刈り機が必要である。
幸いにしてその製品は地元陸前高田市
高橋鋸刃物店の仮店舗で販売している。


ひとりの支援者が一回に負担する金額が5,000円以下になるように
その草刈り機の場合、支払う金額を8分割して支払う。
僕は製品価格の1/8である4,765円を銀行で振り込む。
8人の支援者が集まれば草刈り機の共同購入が可能になるのだ。
いまは銀行振り込みしかできないが、
一ヶ月ほどでクレジットカードでの振り込みも
できるようになる見込みである。



     (草刈り機ゼノア、38,120円也。
      8人で共同購入するなら怖くない?)


「復興市場」のサイトでは
8名の支援者が集まったことがほどなくして発表され、
僕たちはくだんの中学校に草刈り機一台が届くことを知る。
もし、この草刈り機を仮に東京から送ったとすると、
被災地の中学校は助かるに違いないが、
復興途上の被災地店舗の商売は危うくなる。
僕たちの善意がある人たちを助け、
ある人たちの足を引っ張ることになる。
それを避ける知恵のひとつが「復興市場」という訳だ。



ぜひ、みなさんにも「復興市場」を知って活用してほしい。
個人で参加する少額の募金にこそ現代的知恵が活きるのだ。
僕たちの小さな財布だって、創意工夫で具体的に役に立つのだ。
それなら、飲み代を一回半貯金して支援することもできるじゃないか!
うれしいよね。