カンヌ時間をどう使うか



10時、カンヌの定番人気セミナー、
サーチ&サーチ・ニューディクレターズ・ショーケース。
冒頭に『利己的な遺伝子』著者Richard Dawkinsを登場させ、
今年も鮮やかな演出で始まった。
サーチが世界中から選りすぐった映像作品を見せるシリーズ。
クリエーティブのトップだったBob Isherwoodが始めて23年目になる。
業界に貢献し続けている堅実な企画である。



16時、電通セミナー "Happy Hacking"。
最後の10分弱、衣装に映し出した動画と完璧にシンクロした
Perfumeのダンス・パフォーマンスがハイライト。
会場が沸いた。
眞鍋大渡、菅野薫ら裏方テックチームの仕事が
冷静沈着、プロフェッショナル。
舞台準備に制約が多いカンヌで見事ライブを成功させた。



終了後大会場を離れ、ベルリンスクールOpen Houseに出席する。
卒業生3人のプレゼンテーションと質疑応答。
クリエーティブ・リーダーシップを学び実践するプログラムだ。
通常のEMBAコースの他に、
ベルリン、カンヌ各一週間でデザインした短期集中コースがあるのだ。
レセプションにも顔を出し、旧友、新しい仲間たちと交流を深める。
ベルリンスクールのコミュニティに参加するのは
カンヌのもうひとつの愉しみになった。



大会場ならではのセミナーもあれば、
小会場にふさわしいセッションも同居する。
すべてを見ることは不可能なカンヌの一週間。
時間をどう使うかは参加者ひとりひとりの工夫と勝負である。
(正直、疲れるけどね)