有所作為(できることをやれ)


91年8月、ソ連ゴルバチョフへのクーデターが起きた。
支持表明を提案する王震の電文に
訒小平はこう答えた。



  韜光養晦(能力を押し隠し)
  絶不当頭(決して先頭に立たず)
  有所作為(できることをやれ)


  (エズラ・ヴォーゲル『現代中国の父 訒小平(下)』p.447より引用)


とりわけ三行目の「有所作為(できることをやれ)」に
僕は心を引かれる。


現代中国の父 トウ小平(下)

現代中国の父 トウ小平(下)


毛沢東による三度の更迭の際、
ほとんど何もやれることがなかった時期を経験した
訒小平の言葉だけに重みがある。
「他国の内政に関わるな」との指示だったろうが、
自分の日々にも応用の利く教えである。


(文中敬称略)