鈴木宗男『ムネオの遺言』(2015)


この人の本はなんでこんなに面白いんだろうな。
読みさしの本を置いてついつい読みふけってしまう。
鈴木宗男『ムネオの遺言—逆境から立ち上がる37の方策』を読む。


ムネオの遺言 逆境から立ち上がる37の方策

ムネオの遺言 逆境から立ち上がる37の方策


自分が出会った困難も失敗もかっこつけず正直に書いてある。
北方領土問題、アイヌ民族の権利確立。
政治家として残る人生でやりたいことも明快だ。
衆議院ホームページで議員時代の鈴木の質問を読むと
官僚、特に外務官僚がこの人を恐れたことがよく分かる。
本質にズバリ斬り込むから逃げようがないのだ。


その鈴木も逮捕、収監、癌手術と人生の困難が続き、
それを乗り越えていこうとすることで枯れた味が出てきた。
僕はいまの鈴木は好きだな。
以前は少なかった女性ファンが増えているのも理解できる気がする。
鈴木は2017年4月末に公民権停止が解ける。
ぜひ衆議院議員として当選し、
もう一仕事してもらいたいと思う。



もしあなたが若者で
行き場のないような閉塞感を持っているなら
紙上「ムネオ塾」のトビラを叩いてみてはどうだろうか。
こういう大人は近頃少なくなっているからね。


(文中敬称略)